答えはFINAL FANTASY Ⅻでした
満を持して発売された本作であったが、ほどなくして「これはFFではない」と激しい批判に晒されることとなった。
青年ドラマ的なシナリオを求める人からは、人物描写の渋さ、カタルシスの薄さ、あまりに壮大で大人向けなシナリオなどが批判の対象となった。
明快な新規システムを求める人からは、まだ日本で馴染みのなかったMMORPGをベースにしたシステムと、それを補完するためのガンビットというこれまた新しすぎるシステムが批判を招いた。
しかしこれらの評価は発売直後になされた節もあり、意欲的すぎた作風に時代が追いついていなかったという側面も否定できない。
現在は練り込まれた世界観、やりこみ要素の豊富さ、自由度の高さ、先進的なバトルシステムなど、理解できればプレイが快適になる完成されたシステムを評価する声も増えてきており、2022年現在では「早すぎた傑作」という声も上がっている。
長い製作期間を経ただけあって致命的な欠陥はほとんどなく、ゲームそのものの完成度は高い。
今作の先進的な試みを咀嚼してその旨味を理解するのに非常に長い時間を要した、FFナンバリング作随一の「スルメゲー」といえるだろう。
ファイナルファンタジーXII/PS2
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ジャンル | RPG | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | スクウェア・エニックス | |
発売日 | 2006年3月16日 | |
定価 | 8,990円 |
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